竈庵 (かまど庵)

道楽庵の庭にある茶室です。茶道に関すること全般を取り扱います。

茶道には、全てが含まれている。

世界に類を見ない総合芸術である。

茶人は、「良い茶会をしよう」「良い点前をしよう」とだけ考えていれば良い。

それで、その人間の全て向上する。

なぜなら、茶道とは、「全て」だからである

さどうが Pick out

玉川遠州流茶道(ぎょくせんえんしゅうりゅうさどう)。

他の流派とは一線を画す、武家公家の両方の流れを汲む特異な流派です。

「お手前の特徴は、宮家流儀により、所作が丁寧で、動きが流れるように雅やかなところである。」

「茶道の流派の中でも珍しく、抹茶道煎茶道の両方が伝わっている」(ウィキペディア)

今回は、「お茶会そのもの」を味わって頂きたいと考え、固定カメラで撮影したお手前の開始から終了までそのままアップしました。28分と少し長い動画ですが、実際のお茶会の雰囲気、時間の流れ、間合いの取り方等、お客様になった気分で味わって頂ければ幸いです。 

茶のみばなし Pick out

お茶と落語 (若おかみ)

古典落語に「茶の湯」という演目があります。江戸時代、町人にも茶道が知られるようになったことが伺える噺です。

 

商売を息子に任せて隠居した大旦那、丁稚の定吉と隠居所で二人暮らしです。何か気の利いた趣味でもと思うところは、昔も今も変わりません。

たまたま茶道具が揃っているというので「風流な趣味」である茶道を始めるご隠居。先生に付くわけではありません。子供の頃に習った(嘘)記憶を辿って、定吉相手にお点前をします。

「茶碗に入れる青い粉、あれは何じゃったかな?」「あっ見たことあります!」と定吉が買ってきたのは青黄粉。「おうおうそうじゃった。伝授にあったわ、ひとつ茶碗に青黄粉を入れるべし、とな」いやいや…

茶碗に青黄粉と湯を入れ、かき回しても泡が立たない。定吉が買ってきたのは椋の皮(洗剤の代用品)。これを入れれば盛大に泡が立ちます。裏千家も真っ青です。

こうしてできた茶を「定吉お上がり」「いえ旦那様から」…

茶の湯に夢中になったご隠居、今度はお客を呼びたくなります。大家の自分に抵抗できない長屋の住人に招待状を送りました。作法なぞ知らないが恥もかきたくない江戸っ子の住人たち。かといって大家の誘いを断るわけにもいきません。こうなったら引っ越してしまおうと長屋中大騒ぎです。

観念して茶室に揃った住人たち。かの怪しいお茶が振る舞われます。さあどうする…?

 

多くの落語家に演じられ、様々な「茶の湯」が楽しめます。私が今好きなのは爆笑系の立川志の輔と春風亭一之輔。落語に馴染みのない人にも聞きやすい噺になっています。

お茶の場面は出てきませんが、茶碗を巡って騒動になる「はてなの茶碗」「井戸の茶碗」もおすすめ。ウルトラマン世代には、柳家喬太郎「歌う井戸の茶碗」が抱腹絶倒間違いなしです。