μSvさん、こんにちは

1年のうち1週間しか住めない?

1Fから6kmしか離れてなくて、放射線量は大丈夫なの?

一番気になりますよね。これは測るしかないと思いAmazonで線量計を購入、手当たり次第に測ってみました。

古民家敷地内でだいたい0.6〜0.9μSv/h、平均して0.7μSv/h位でしょうか。

ただしこれは、除染作業前の数値です。

 

平均0.7μSv/hって、どの位よ? 調べて見ると・・・

一般人の年間線量限度=1mSv/year=1000μSv/year=2.739μSv/day=0.114μSv/h

平均して1年間浴びた場合の限度値は0.114μSv/h

アウト! 古民家周辺の0.7μSv/hは基準値の6倍の線量です。

 

だったら1年のうち何日まで双葉町へ行けるの?計算してみました。

ここ宮城県塩竃市の平均線量ですが・・・

色々測ってみましたが、平均約0.1μSv/h程度でした。という事は、塩竃で1年間暮らすと自然に0.1μSv/h=2.4μSv/day=876μSv/yearの線量を浴びる事になります。

年間許容量の1mSv/year=1000μSv/yearからこれを引くと124μSv。この範囲内で双葉町へ居られる事になります。そうすると、124μSv/0.7(−0.1は誤差範囲として無視します)μSv/h=177h、1年間に177時間しか双葉町へ居られない計算になります?

連続で居るとしたら177h/24=7.3days、1週間しか滞在できません?

日帰りで1日5時間滞在としても177h/5h=35日しか訪問できません?

この古民家だけに限って言えば、除染前のこの状態では実質住めない事になります???

 

・・・と、ここまで調べて、新たな事に気づきました! 

「追加」被ばく線量・・・?

「自然被ばく線量及び医療被ばく線量を除いた被ばく線量」ってどういうこと?

一言で言うと、「医療以外の不自然な被ばく線量」と言う事らしい。要は「原発事故による被ばく線量」ってこと?

・・・全く、法律用語は分かり難いしめんどくさいしセセコマしい。法学部特待生といえども解読には手こずり、解読出来たとしてもそこに何の喜びも無い虚しい学習だった事を思い出します。

 

「何か分かり易い資料は無いかなぁ?」と色々ググって見ると・・・

ありがとう、富岡町!

 

マッタク、「1F事故による被ばく線量」と素直に記述すれば良いものを、「自然被ばく線量及び医療被ばく線量を除いた被ばく線量」と記述するのは、国の加害的者的印象を少しでも弱める為でしょうか?(まあ、理由は分かりますよ、大学でやってましたから)この言葉が想定しているのは、1F以外の由来の被ばくの可能性も考慮していると言う事です。即ち、「たまたま通りかかった人が1F由来以外の放射性物質を持っていて、その放射線に被ばくした場合」とかです。そんなんあるわけないじゃん!アホか?

 

「じゃあ、普段浴びている線量は計算に入れないってこと?早く言ってよ!」

 

この法令の「基本方針」において「事故由来放射性物質による環境の汚染が人の健康又は生活環境に及ぼす影響が速やかに低減されるよう、また、復興の取組が加速されるよう、取り組むこととする。」と謳っておきながら、こんな基本的な情報の定義を曖昧にして理解に無駄な時間を使わせる言葉使いをする役人憤りを覚えます。(また、この「追加被ばく量」をどのシーンで使うかという記述も曖昧で、直接1F関係の仕事をしている人もほぼ把握し切れていないと予想されます。詳しくは後術します。)

 

その点、富岡町は刻然と「1F事故による」と記載しています。さすが被害者! 

この「とみおか放射線情報まとめサイト」はとても良質のコンテンツになっていますので、原発事故の情報を集めている方にはお勧めのサイトです。特にコラムがいい感じです。

さて、そこで改めて「追加被ばく量」の概念で計算し直して見ると、

古民家周辺の線量:0.7μSv/h

一般人の許容追加被ばく量:1mSv/year=1000μSv/year=2.74μSv/day=0.114μSv/h→古民家周辺は許容量の約6倍の線量

私たちが双葉町に滞在できる時間:1000μSv/year/0.7μSv≒1430h/year≒60days/year

単純計算で1年のうち約2ヶ月滞在できる計算になりました。

それにしても、不思議なのは、放射線技師等はその50倍50mSv/yearまでOKという所です。

5年値でも100mSv/5years=20mSv/year、20倍です。

これは、放射線技師は一般人の20倍の線量を浴びても良い国が認めたということです。

放射線技師にも当然人権はありますから、健康被害が出る線量基準を国が設ける事はないと仮定すると、実際は20mSv/yearを浴びても健康被害は出ないとみなすべきと思います。そうでないとすると国は何らかの事情(経済的事情、病院実務が著しく非効率になる等)により放射線技師の健康を犠牲にしている事になります。

 

さて、ここで国家の良心を信頼して20倍までOKと仮定すると、

実際の健康被害が出ないと国が認めた放射線量=20mSv/year=20000μSv/year=54.794μSv/day=2.283μSv/h。

これで双葉町滞在中に浴びる放射線量の0.7μSv/hはセーフ?になりました? この3倍の線量を浴びても大丈夫です?・・・かね?

 

この法律の根拠になっているのは線量と癌発生率との関係です。しかしそれだけで基準を決めて良いのでしょうか?

実際の放射線技師の方に聞いた話を挙げておきます。

某大学病院放射線技師:「これはあくまで私たち関係者の間での私的な話ですが、『これから出産を予定している女性は30才までには別の仕事に就いた方が良い』と言われています。」 

・・・・・。

大学病院ですから、当然厳重な管理体制で線量を管理しているはずです。その大学病院の勤務者でさえ、生まれてくる子供に何らかの異常がある可能性を否定してはいないと思われる話です(これは想像ですが、おそらく何らかの実績があったのかも知れません)。

・・・国家の良心は?

 

まあ、多分立法者も知らなかったかも知れませんが。

・・・ところで皆様お気づきでしょうか?本文一番最初の写真の線量。

4.62μSv/h。古民家の平均値0.7μSv/hの約6〜7倍の値です。

ここはどこかというと、

1F入り口ゲート前です。

自分の体感・体験から申し上げて、ここにはあまり近づかない方がいいと思います

ここを訪れた後、私は体(特に上半身前部)に異常な波動をまとった感じが半日間消えなくて不快・不安な思いをしました。また、同行していたカメラマンの方も体に異常を覚え1〜2日苦しみました。

人によりますが、敏感な人は体にはっきりした不快感を感じる様です。

ちなみにここから1km程離れると線量は0.6μSv/h程に落ちました。

 

単純計算で、塩竃に住んでいるがここに居られる日数は、

124μSv/4.62μSv/h=27h

1年で27時間です。

1日8時間として3日ちょっと。

 

どんな事情があるにせよ、私はここでは絶対働きたくないと思いました。

いつか双葉町に定住するとしても私は1Fには極力近づかない様にしたいと思います

ここで、ちょこっとお勉強。

歴史的な話をすれば、1895年にレントゲンによってX線が発見されて以来、人類は放射線障害に悩まされて来ました。初めは個々の場において、次いで国、学会など種々のレベルで放射線防護が考えられ実施されるようになり、1928年には国際X線ラジウム防護委員会が発足、1950年には国際放射線防護委員会(ICRP)へと改称され、現在各国で定められている放射線障害防止に関する法律は殆どこのICRPの発表が元になっています。

世界の現行法令の多くは2007年に出された勧告ICRP103をベースにしています。

日本の法令は基本的に1990年に出されたICRP60に基づいていますが、103と比べて基本的な線量基準は大きくは変わっていません。

現行法令である放射線障害防止法、医療法、電離放射線障害防止規則等の線量限度は、ICRP60に準拠しています。線量限度を下記にまとめます。

実際、何μSv/hまで大丈夫なの?

この表を見る限り、公衆被爆量の規定はありませんが、(財)放射線影響研究所、薬事日報ウェブサイト等にて調べて見ました。

まず基本となる法規を調べて見ると、

法律名称:「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(平成二十三年八月三十日法律第百十号)」というものらしいです。72文字です。長すぎるやろ!・・・ということで「放射性物質汚染対処特措法」とも呼ばれています。これで12文字まで減りましたが、まだ長いのでここでは「特措法」と仮称します。

特措法によれば、法的に「汚染されている」と言える基準は1mSv/year以上の様です。